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娘と二人で始めた写真blog。それが、いつの間にやら海水魚だらけに・・・・


by marusei_1
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ミドリイシの病気

年末に我が家のミドリイシが白化し、その後takaさんと言う方から色々とアドバイスを受けることになりました。

これを期に、今回はミドリイシの病気について少し勉強してみたいと思います。

みなさん魚の病気はある程度知っていても、サンゴ(ミドリイシ)の病気に関しては、あまり知らないって言う人が多いのではないでしょうか?

「そんなこと、とっくに知っているよ~」っていう方には、失礼しました。m(_ _)mゴメンナサイネ

ですが、僕も今回言われるまで、殆ど知りませんでしたし、気にも留めてませんでした~^^;

折角の貴重なミドリイシを飼うのだから、最大限長期飼育できるよう努力してみたいものですよね。


それでは講義の始まり始まり~!!\(≧▽≦)丿\(≧▽≦)丿パチパチパチ!

RTN (Rapid Tissue Necrosis) ビブリオ感染症

症状

これはRapid(早く)Tissue(組織)Necrosis(壊死)と、読んで字のごとく早ければ1~2日中にも固体が全滅してしまうことがある恐ろしい病気です。

まず色が褐色化していくか、色素が抜けていき、またポリプの起伏が貧相になり始める。しばらくすると、所々共肉が骨格から剥離し、ストッキングが伝線したようにほつれていく。

原因と予防

ストロンチウムやビタミン類等、各種微量元素の欠乏によるサンゴの免疫低下が考えられ、この状態では、ちょっとしたサンゴの傷や、強化照明などによる活性酸素の処理能力の低下が引き金となり、ビブリオ菌に感染しやすい状態となります。
予防は、ストロンチウムを始め、ビタミンや各種微量元素の添加をマメにおこない、細菌への抵抗力を高める事と、何より不用意にサンゴに傷を作らない事が大切です。
その他、強めの光環境や強めの水流が望ましいとも言いますし、UV照射が効果的とも言います。

治療法

抗生物質を使って薬浴させると良いようです。併せてとにかく換水する事です。ただでさえミドリイシが溶けて水を汚しているので、原因排除(微量元素の補充)の意味も兼ねて水質を改善する必要があります。いずれにしても早期であれば患部を切除するくらいですみますが、多くの場合、その固体ごと廃棄してしまった方が良いようです。

ブラウンジェリー (Brown Jelly Disease) ゾウリムシ系繊毛虫類の寄生

症状

褐虫藻を持つサンゴには片っ端から乗り移る悪魔のような病気です。
症状はRTNにも似ていますが、患部は目立ってブヨブヨと膨らみ透き通って見え、水流になびいてプルプルと揺れても見えます。放っておくとかなり速いスピードで個体全体へ広がりますから、早急な対処が必要になります。

原因と予防

原虫は、サンゴに付いた傷口等から進入して褐虫藻を食い荒らしていくらしく、とにかく傷を創らないこと。この手の原虫類はどの水槽にも生息しているらしいのですが、どのような条件でサンゴに寄生するのかはハッキリ判りません。しかし、RTNのように周りのサンゴに感染し広がるような事はあまり無いそうです。

治療法

病気の性質上、患部を切り落としてしまうのが賢明でしょう。この時、切り落とすのは患部だけではなく、共肉内の原虫の進行具合も考慮して、正常な部分も含めてなるべく大きめに切除するのが望ましい方法です。RTNのような感染症とは違い、この手の原虫類には抗生剤による薬浴はあまり効果ないそうです。

Dinos (Dinoflagellates) 渦鞭毛藻類の異常繁殖

症状

茶色い藻の塊のようなものがサンゴに覆い被さるように広がっていき、患部は萎縮しポリプも縮んだままの状態になります。この茶色の藻のような物体は光合成種の渦鞭毛藻類が繁殖したもので、この種の渦鞭毛藻は強い毒を生成する事もあり、これを魚が誤って摂取してしまった場合、最悪のケースでは魚が死んでしまう事もあるようです。

原因と予防

この病気はミドリイシの生育環境に好んで発生します。従って予防法を考えると、それらはミドリイシの成長にも直接影響が出てしまうような結果にもなりかねません。しかし相手が光合成種の渦鞭毛藻である事から、必要以上に高いKH環境は避け、pHを高めに維持していく事が大切で、また単独異常繁殖を避けるためにも日頃から豊富な生物層に気を配り、ライブロックの定期交換や補充、プランクトンパックの導入などを行う事。

治療法

照明を弱くするか点灯時間を減らしてみる。繁殖条件であるKHを抑えるためにもカルシウムリアクター等は調整を絞るか停止させ、しばらくはカルクワッサーの添加のみに切り替える。この時、pHを高め(8.4程度)に維持し、微量元素類の添加も控え、藻類である渦鞭毛藻の抑制を促す。当然目に付くDinosの塊は極力水槽から取り除く事も大事。そして、、ライブロックを新しいものに取り替えたり、プランクトンパックなどを用いてこれらを補う事が重要になります。

とまあ、以上よく聞く病気を例に挙げてみました。

僕は、なんか恐ろしくなってきましたが、皆さんはどうでした?

どうか今後の飼育の参考にしてくださいね。

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最後に、参考にさせていただきました、サンタマルターエイジさんにはメールにて許可をお願いしておりますが、返事が来ないままでの転載になってしまいました^^; m(_ _)mゴメンナサイ
  ※参考文献サイト 1.023World
by marusei_1 | 2007-01-10 22:46 | 病気